迫り上がる射精感に、慶次はシーツを強く握った
「っ…!幸村ッ…!」
「慶次殿っ」
差し込まれた幸村のモノがを中でグンっと質量を増す
「う゛ッ!…あッ!あッ!」
「くッ…慶…次ッ」
叩きつけるような激しい挿入に、慶次の性器からピュっと精液が漏れる
「あ、あ゛…ッ!!も、ダメッ!出るッ!」
幸村の固い陰茎で内壁をグイグイ突き上げられ、
意識が飛ぶ程の強い快感に、堪えていた精を思いっきり放った
「うぁッ!ああぁッ!!」
「ッ!!」
慶次が射精すると入り口がギュっと締まり、幸村もほぼ同時に限界を迎えた
射精しながら数回腰を突き入れる
「あっ…幸ぃ…」
慶次は自分の放った液で腹や顔を汚しながら、幸村の首に腕を伸ばした
「慶次殿」
引き寄せられ、幸村は慶次の顔についた精液を舐め取り、唇を重ねた
啄ばむように唇を軽く吸うと、ズルリと慶次の中から陰茎を引き抜く
「んっ…ぁ…」
貫いていたモノが抜け、慶次は小さく体を震わせた
「ふぅ…」
幸村は満足そうに、ゴムを外し器用に結ぶとベットの脇のゴミ箱へ捨てた
熱と汗が引くと慶次の体をドッと疲労感と眠気が襲う
ふと、ベットの目覚まし時計に目をやると日付が変わろうとしていた
「慶次殿、気持ち良かったでござるか?」
「ふぇ?…うん…すごい…良かったぁ…」
嬉しそうに微笑む幸村を見て泥のような眠気が、一気に吹き飛ぶ
「オイっ!お前、何しようとしてんだ!」
声を張り上げる慶次に、幸村はキョトンとして手を止めた
「何とは?まだもう2つありますゆえ…」
当然のような顔をして幸村は残ったコンドームの封を切ろうとしている
「まっ!待て!本気で五回もするつもりか?!」
「?5回くらいたいした回数ではありますまい」
「っ…」
幸村にとってはたいした回数でなくても、受け入れる方の慶次の体は限界だ
「俺はもう疲れた。眠い」
「…左様ですか……では、寝て下され」
意外にあっさり引き下がった幸村に慶次は内心ホッとしながら
手早く体を拭くと毛布を引き寄せた
慶次が目を閉じると突然幸村は壁をゴンゴン叩き出し
何事かと眠い目を擦る
「何やってんだよ幸…こんな時間にお隣さんに迷惑…」
ガチャっと玄関のドアが開いたかと思うと、部屋の電気がパッと点いた
「へ?!」
「あ、慶ちゃんお疲れ。旦那コレ」
驚く慶次をよそに佐助は手に持った袋とスペアらしい合鍵をテーブルに置く
「な、な、何で佐助さん?!」
「ん?俺様のウチ、旦那の隣の部屋」
幸村はアパートに一人暮らしで慶次は何度も遊びに来ているのだが
隣の部屋が佐助の家だとは初耳だった
「おお!佐助っすまん!慶次殿がもう疲れたと申すのでな」
佐助は袋から大量の精強剤を出した
「あと、俺様特製ニンニクチャーハン」
幸村は慶次の前に精強剤のドリンクを差し出す
「さ!早う、これらを食したら眠って下され!起きたら続きを!」
「ま、体力と精力つけなきゃ旦那の相手はできないと思ってさ」
佐助がうんうんと頷きながら神妙な顔をする
「うむ。慶次殿がバテたら差し入れをするから壁を叩いて合図してくれと佐助が気を利かせてくれてな」
開いた口が塞がらない慶次に追い討ちをかけるように佐助が箱をテーブルに置いた
「旦那、良かったら使ってよゴム。一箱に30枚入ってるから。あと旦那サイズ大きいので良かったよね」
「佐助!かたじけない!これで思う存分できるな」
時計の針が12時をまわり、慶次はハッとして携帯を開いた
『う…そ…今日の運勢…』
愛用している占いサイトの文字に硬直する
『∞(無限)凶?!!』
「慶次殿!今日明日は学校も休み故、たくさんセックスしましょうぞ!」
「頑張ってね、慶ちゃん」
ゴクゴクとドリンクを飲み干す幸村とチャーハンを皿に取り分ける佐助を見て
慶次はひっくり返るようにベッドに沈んだ
END